海外旅行の計画をする中で日本にいる時とは違い注意しなければならないのが、旅行先の国や地域の治安についてです。日本で生活をしているとあまり治安や防犯について感じないことも多いのですが、海外では、より防犯対策を意識しなければなりません。そこで手軽に取り入れることができるのが南京錠(パドロック)です。今回は、スーツケースに防犯対策が必要な理由と、パドロックの付け方について詳しくご紹介いたします。
スーツケースに防犯対策が必要な理由
では、なぜスーツケースに防犯対策が必要なのでしょうか。理由をご紹介します。
盗難の被害は年々増加している
海外旅行は楽しいものですが、ちょっとした不注意から命に関わる事件に巻き込まれてしまう可能性もあります。この他にもスリや置き引き、ひったくりなど、普段日本で生活している中で滅多に遭わないような被害も多く発生しています。近年では、お金や貴金属の他にデジカメやスマホ、パソコンなども盗難の被害に遭いやすくなっています。日本にいる時のような感覚で海外に行ってしまうと貴重品や財布などの盗難被害に遭ってしまうという可能性を考えておかなければなりません。
手軽に防犯をすることができるパドロック
海外旅行に行く際に必ずと言っていいほど必要になるのがパドロックです。主な用途としてはスーツケースの施錠です。スーツケースを購入すると標準でパドロックなどの鍵がついていることも多いので、スーツケースに鍵はつけるものだと自然と意識している人も多いのではないでしょうか。最初から付属していない場合も別途用意してスーツケースに鍵はつけるべきと考えましょう。スーツケースにパドロックを付け施錠していることで、盗難の抑止力に繋がります。旅行先でのちょっとした油断がスリやひったくり、置き引きなどの被害を招くのですが、鍵がついていることが犯人にもわかることで突発的な犯行を防ぐ役割を果たしてくれます。中にはどんなに防犯対策をしていても意味がなかったという例もありますが、パドロックをスーツケースにつけ施錠していることで1つでも多く被害を避けることができます。
パドロック(南京錠)が付けられるスーツケース
スーツケースの中には、パドロックがつけられるタイプとつけられないタイプがあります。詳しく見ていきましょう。
スーツケースには2つのタイプがある
スーツケースには一般的にファスナータイプとフレームタイプの2つの種類があります。フレームタイプのハードスーツケースは頑丈で堅牢性の高いタイプが多いのでこれまで主流となっていましたが、近年ではフレームを失くしたファスナータイプのスーツケースも人気が高まっています。
パドロックを使用するならファスナータイプがおすすめ
パドロックを使用してスーツケースを施錠する場合はファスナータイプのスーツケースを選びましょう。フレームタイプのスーツケースではパドロックを取り付けるのが困難です。フレームタイプに比べるとファスナータイプのスーツケースは中身の保護性に不安があると感じる人もいるでしょう。ですがファスナータイプはフレーム部分が布になっており、遊びがあることで衝撃を吸収しやすいつくりになっており、さらに旅行先での買い物で荷物が増えても同じ容量のフレームタイプのスーツケースよりも荷物が入るので便利に利用することができます。使い勝手の良さに、パドロックの防犯性がプラスされることでフレームタイプよりも主流になりつつあるのがファスナータイプのスーツケースです。
防犯対策だけではない! パドロックを付けるメリット
スーツケースにパドロックを取り付けるのは防犯性を高めるだけではありません。たくさんの荷物を入れたスーツケースに鍵をかけていないと衝撃を受けた時などにスーツケースが開いてしまうことがあります。空港や道路などでスーツケースが突然開いてしまうと中に入っている荷物が散乱することになります。パドロックをかけて、ファスナーを固定することができれば、荷物が散乱するのを防ぐことができます。荷物の散乱を防ぐためにスーツケースバンドも販売されていますが、防犯もプラスすることができ、手軽に取り付けることができるパドロックを1つは持っておいても損はないでしょう。
スーツケースにパドロックを付けて防犯対策をするときの選び方
パドロックにも種類があり、それぞれ特徴があります。スーツケースの防犯対策として使用する場合は、どのタイプのものを使用すればよいのでしょうか。
ダイヤル式の方がより手軽に使える
パドロックと一言で言っても様々なタイプのパドロックがあります。パドロックのタイプを大きく2つに分けるとシリンダー式とダイヤル式に分けることができます。シリンダー式は鍵を使って解錠するタイプのパドロックです。これに対してダイヤル式は鍵を必要とせず、決められた番号にダイヤルを合わせることで施錠、解錠をすることができます。スーツケースにパドロックを取り付ける際はダイヤル式のパドロックがおすすめです。というのもダイヤル式であれば番号を覚えていれば施錠、解錠をすることができるのでシリンダー式パドロックのように鍵を失くす心配もなく、鍵の保管場所に困ることもありません。
可変式なら好きな番号を設定できる
ただしダイヤル式のパドロックは、施錠、解錠に必要な番号を忘れてしまうと使用することができなくなってしまいます。一般的に4桁、3桁のダイヤル式パドロックが販売されていますので、自分が使いやすい桁数のものを選ぶとよいでしょう。決められた番号ではなかなか覚えることができないという人は、自分で好きな番号を設定することができる可変式のダイヤル式パドロックを購入するとより使いやすくなります。大切な荷物を手軽に守ることができるパドロックについて紹介しました。もちろん旅行先でスーツケースごと持ち去られてしまったり、鍵そのものを破壊されてしまったり、といった防ぐことができないケースもありますが、ちょっとした意識で防犯性を高めることが可能になるので是非パドロックを取り入れてみてはいかがでしょうか。