2024.10.03お店の被害を守ろう! 出店荒らしをされないための対策

店舗を経営するのであれば、出店荒らしに関する注意が欠かせません。売上金や商品だけでなく、あらゆる面で大きな損害を被ってしまうことでしょう。犯罪を未然に防ぐために、出店荒らしの特長を知り、きちんと防犯対策をしておくことが大切です。 

出店荒らしとは?

「出店荒らし」といっても、お祭りなどで見かける出店屋台のことではありません。個人宅ではなく店舗を狙って侵入・窃盗する犯罪を指す言葉として使われており、店舗から関係者が出払っているタイミングを狙って、現金や商品などを盗むという手口です。つまり、出店屋台に限らず店舗全般で起こり得る被害であるということです。一般的な住居を狙って侵入・窃盗することを「空き巣」と言いますが、被害の対象が店舗というところで使い分けられています。 

出店荒らしが狙いに来る時間帯や日時

出店荒らしが起こりやすいのは、深夜から朝方にかけて、また定休日といったタイミングが多いです。理由は、ずばり「無人になりやすい時間だから」です。関係者が出払い、周囲の人通りが少なる時間は、犯人にとって理想的なタイミングとなります。夜間や定休日はもちろん、日中に一時的に店をしめる休憩時間がある場合も、セキュリティが甘くなりがちなので隙を狙われないように注意してください。 

出店荒らしの手口

出店荒らしは、住居を狙う空き巣以上に大胆な手口のものが多く発生しています。トラックで突っ込んで強引にセキュリティを破る、閉じられたシャッターを切断する、壁に穴を開ける、といった具合です。複数人の集団で犯行に及んだり、誰かに見つかった場合に備えて武器を持っていたりという可能性もあります。 

出店荒らしからお店を守るための対策

セキュリティを強引に破るような出店荒らしから店舗を守る方法には、どのようなものがあるでしょうか。手口が豪快とはいえ、まったく手立てがないわけでもありません。以下のポイントを押さえて、実践してみてください。

防犯カメラや生体センサーを設置する

セキュリティツールを、あらゆる場所に設置しておきましょう。死角となる場所がないように数か所に防犯カメラを設置したり、人感でライトを灯したり音を鳴らしてくれたりする生体センサーなどです。これらツール自体の性能はもちろん、設置されているという事実も出店荒らしを企む犯人が嫌がるものですし、万が一被害に遭ってしまった場合も犯人の特定に役立つかもしれません。

閉店中は商品をしまう

出店荒らしに狙われるのは、店内に盗む価値のあるものがあることがわかるためです。そのため、外部からすぐ見える位置や鍵がかからない場所に商品や高価なもの・盗難被害にあいそうなものを置きっぱなしにせず、閉店後はかならず施錠された場所にしまうよう心がけてください。

鍵を2つ以上かける

鍵1つではすぐに破られる可能性がありますが、2つ以上かけていると防犯効果も倍、またはそれ以上になってくれるでしょう。施錠による防犯はもちろん、鍵が2つ以上かかっていることで店舗側がセキュリティに注力していることのアピールになりますし、鍵を破るのに時間がかかりそうだと諦めさせる効果もあります。

レジ内にお金をいれたままにしない

出店荒らしで特に狙われる対象となりやすいのが、レジです。閉店後はレジ内のお金を抜いておくようにしましょう。レジ自体の鍵をかけていても、それごと持っていかれる可能性があります。出したお金は別の金庫などで保管、レジはわざと開けて中身がないことを見せておけばレジが破壊されるのを防ぐ効果もあるでしょう。

普段から防犯対策をアピールしておく

犯人は、出店荒らしをする前に下見にくるのが一般的です。そのため、普段から高い防犯意識を見せることで、そもそも狙われる可能性を下げられます。カメラやセンサーほか、防犯ポスターやカラーボールといったものが充実していれば、ターゲットにされにくいでしょう。 店舗が出店荒らしの被害に遭うと、物理的な被害だけでなく、一時的に営業できなくなるというのもダメージが大きいものです。上記を参考に出来る限りの防犯対策をおこない、大切な売り物や資産を守ってください。