2024.10.03きちんと対策しよう! ネットカフェの置き引き対策

ネットカフェは、漫画やインターネットを楽しんだり、時間をつぶしたり幅広い用途で利用できる施設です。飲食メニューが充実しているところや、シャワーやアメニティグッズまでそろっている店舗も多いので、ホテル代わりに利用する方もいます。区切られたブース内で自分の部屋のように快適に過ごせる一方で、気を抜いてしまうと荷物の盗難や置き引きの被害に遭う可能性があります。今回は、ネットカフェでの盗難・置き引きを防ぐための対策や、被害に遭ってしまったときの対処法をご紹介します。

ネットカフェ利用中に荷物が狙われるタイミング

ネットカフェでは自分のブースから離れることも多く、その隙に置き引きに遭う可能性があります。たとえば、以下のような場面が考えられるでしょう。

飲み物や本を取りに行ったとき

飲み物や本を取りに行くとき、「すぐそこだし、少しの時間だから大丈夫」と油断したり、何度も出入りしているうちに面倒に感じたりして、貴重品の入ったバッグをブース内に置いたまま出ていくことがあります。しかし、ブースの扉に鍵がついていない場合は、このようなちょっとした瞬間でも狙われてしまいます。

シャワーを利用しているとき

シャワーは、個人差や利用時間の取り決めなどにもよりますが、15~30分くらいはブースを離れることになります。その間、ブースに置いたままの荷物は犯人にとっては格好のターゲットになるでしょう。15~30分の時間があれば、ブースに入ってカバンの中を探り、財布の中から現金などを抜き取る時間も十分にあるといえます。

一旦外出をするとき

電話がかかってきたり、新鮮な空気を吸いたくて外に出たりと、ネットカフェに長時間いると、一旦外出する場面もあるかもしれません。店の外に出てしまうと、完全にブースから離れてしまうことになるので、ブース内に荷物を置きっぱなしにするのは危険です。

寝ているとき

ネットカフェの中にはクッションや毛布などが設置されていたり、寝転がることができるようにフラットなクッションを敷いているブースがあったりしますので、寝ることが目的で訪れる人も多いでしょう。個別に仕切られたブース内では人目を気にせず眠ることができるため熟睡してしまう場合もありますが、眠っている間に盗難被害に遭ってしまう可能性があります。

ネットカフェ利用中の置き引き対策

目的に応じて様々な過ごし方を楽しめるネットカフェですが、利用中に盗難や置き引きに遭うと嫌な気分になるだけではなく、利用料の支払いができない・帰りの電車賃がない・クレジットカードの差し止め手続きが必要…など様々な問題が一斉に発生します。ブースごとに区切られているとはいえ、誰でも簡単に入れてしまう場所では、貴重品や荷物の管理は各自でしっかり行うことが大切です。ネットカフェで安心して過ごすためには、どのような置き引き対策を行えばいいのでしょうか。

備え付けの金庫を活用する

ネットカフェのブースには、貴重品をしまうことができる金庫が備え付けられているところもあります。金庫がある場合は、貴重品だけでも入れておきましょう。自分にしかわからない暗証番号でロックをかけておけば、盗難や置き引きのリスクはぐっと下がります。

少しの離席でも盗まれて困るものは持ち運ぶ

飲み物や本を取りに行く少しの間でも置き引きに遭うリスクは十分にあります。そのため、たとえほんの少しでも席から離れるときは、財布やスマホなど盗まれたら困るものは、しっかりと身に着けて移動すると安心でしょう。

バッグに防犯対策をしておく

備え付けの金庫がない・荷物をいちいち持ち運ぶのは面倒…といった方には、バッグそのものに防犯対策をしておくことをおすすめします。たとえばケーブルロックやワイヤーロックなどを使ってブース内に荷物を固定して持ち去ることができないようにしたり、カバンのファスナー部分に小さいパドロック(南京錠)をつけて勝手に開けられないようにしたり、といった方法が有効です。しっかりと盗難対策をしていることがわかれば、犯罪の抑止にもつながります。

もしネットカフェで置き引き被害にあってしまったら…

もし、ネットカフェで置き引きに遭ってしまったら、どのように対処すればいいでしょうか。まず行うべきことは、ネットカフェの店員に速やかにトラブルを申し出て事情を説明し、警察へ届け出ることです。防犯カメラがある場合は犯人が映っている可能性があります。 ネットカフェを快適に利用するためには、盗難や置き引きなどの被害に遭わないよう自分自身で対策をすることが大切です。各自のスペースが仕切られているとはいえ、不特定多数の人が集まっている場所であることを忘れず、自分の貴重品や荷物の管理にはしっかり気を付けて過ごしましょう。