通勤や旅行、ちょっとした外出時など自動車を利用する際に、車上荒らしへの対策はしっかりされていますか?自動車の中に置いていた荷物や自動車のパーツなどを狙う車上荒らし、車上ねらいと呼ばれる犯行の手口を知り、マイカーが被害に遭わないように注意しましょう。
車上荒らしの手口
車上荒らしの手口は、巧妙かつ慎重に行われます。そのため、犯行が気づかれにくく、被害に遭ってからしばらく時間が経ってから発覚することもあります。まずは、車上荒らしの手口をチェックしてみましょう。
・車上荒らしは夜中にこっそり
車上荒らしは、22時~8時などの夜間から朝方にかけて犯行が行われることが多いと言われています。特に、雨の日には、ガラスを割った音や車内を探る音が雨音でかき消されて、周囲に聞こえにくいため、犯行が起こる可能性が高くなります。
・人通りの少ない駐車場で
車上荒らしの被害が多いのは、自宅の駐車場や人通りや出入りが少ない場所にある駐車場などです。幹線道路から1本入ったところにある駐車場などは狙われやすくなります。また、防犯カメラがなく、照明の少ない駐車場も周囲から目が届きにくいので、狙われやすくなるようです。
・短時間で
車上荒らしの実際の犯行にかかるのはほんのわずかな時間です。さりげなく車内をうかがって、めぼしい対象が見つかったらフロントガラスやリアガラスを割って、金品を奪っていきます。アパートや住宅の駐車場などでは、あらかじめ下見をした後、犯行に及ぶことが多く、コンビニや時間貸し駐車場などでは金品発見と同時に犯行に及ぶことが多いでしょう。
車上荒らしの被害にあいやすい車
どんな車種でも被害に遭う可能性がありますが、狙われやすい車には傾向や特徴があります。狙われるポイントを知り、マイカーをチェックしてみましょう。
・貴重品を外から見えるところに置いている
車上荒らしを狙う犯人は、さりげなく窓から車内を覗き込み、貴重品の有無をチェックしています。外から見てすぐに貴重品が置いてあるとわかる自動車は探す手間も省けて犯行に及びやすいため、狙われやすくなります。
・サイドミラー付近に小さい三角窓が付いている車
サイドミラー付近にある小さい三角窓は、ドライバーの視野を広くし、車内を開放的に見せる効果もあります。しかし、三角窓はフロントガラスやリアガラスなどと比べて犯行が目立ちにくいため、車上荒らしがガラスを割るのに使われやすい部分でもあるのです。
車上荒らしから車を守るためにできる対策
車上荒らしの対策として、各自でできるだけ自動車を守る工夫をすることが被害軽減につながります。
・鍵だけではなく、窓もしっかり閉める
基本的なことですが、自動車から離れる時は、ほんのわずかな間でもしっかりと施錠することが必要です。ドアの鍵だけでなく、窓もスキマなくしっかりと閉めておきましょう。スキマがあるとそこから工具などを入れてドアをこじ開けられる恐れがあります。
・貴重品は見える位置には置かず、ポータブル金庫などにしまう
車上荒らしは大抵の場合、外から車内を確認して、貴重品と思われるものが見つかれば犯行に及びます。いつ持ち主が戻ってくるか分からない状況で、車内にめぼしいものがあるかどうか分からないのにわざわざガラスを破り車内を物色しようと思う犯人はなかなかいないものです。そのため、外からすぐ見える位置に大切なものは置かない、というだけでも予防効果が期待できます。貴重品を置く場合でも、ポータブルタイプの金庫や保管庫などにしまっておいたり、ワイヤーロックなどで車の椅子などに繋いだりしておき、盗むまでに時間がかかりそう・簡単に持ち去れないだろうと思わせることで、狙われにくくなるでしょう。
・車はできるだけ人目につく場所にとめる
外出先で自動車を駐車する時や、月極め駐車場を借りる際は、できるだけ人目のある駐車場を選び、死角を無くすことも大切です。道路から見えやすい場所は車内を見られるリスクもありますが、人通りの多い場所であれば、周囲の目を気にしておかしな行動を抑制する効果も期待できます。(もちろん、車内には貴重品を残さないことが基本です)自宅の駐車スペースの場合は、センサーライトを取り付けたり、照明などで明るくしたりすることで犯行の予防になるでしょう。 車上荒らしの被害に遭わないためには、自衛することが大切です。大切な車を守り、車内の荷物盗難を防ぐためにも、上記を参考に、車上荒らし犯に狙われにくい環境作りを心がけることがポイントです。