傘を持って出かけたのに、どこかに置き忘れて帰ってきてしまったという経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。傘立てに入れておいた傘がなくなった経験のある人もいることでしょう。お気に入りの傘がなくなるとがっかりしますし、雨が降っているときには本当に困ります。どうすれば、傘の紛失を防げるのでしょうか。この記事で対策をご紹介します。
傘が無くなってしまう状況
まずは、あるはずの傘がなくなってしまう、という状況をきちんと把握しましょう。
持ち去られる
傘立てなどに置いてあったはずの傘がなくなってしまう理由は、誰かが持ち去ってしまったということがほとんどです。その場合、持って行ってしまった人の傘と自分の傘が似ていたから取り違えられた、つまり持ち去った人のうっかりミスのケースと、故意に持っていかれたというケースのふたつがあります。前者のケースは色や柄が似ているうえに大量に出回っていて見分けがつきにくいビニール傘などで起こりがちです。後者は、明らかな意思をもって盗む行為。先ほどまでは晴れていたのに急に雨が降ってきた時など、傘の準備がなかった人が多い日に発生しやすいケースです。
置き忘れる
上記のような持ち去り以外にも、傘をうっかり置き忘れて、なくしてしまうケースもよくあります。例えば、電車の手すりにかけておいてそのまま電車を降りてしまったり、傘立てに入れたものの雨がやんだので傘のことが頭から抜けてしまい、そのままにしてしまったりということがあります。
傘にしておくべき持ち去り対策とは?
自分の傘を他人に持ち去られると、いやな気持ちになるだけでなく、雨の中、自分自身が困ってしまいます。ぜひ防止対策を施しましょう。基本は、傘に印を付けて差別化すること、そして傘を物理的に固定することです。その方法を紹介します。
シールやマスキングテープなどを貼る
持ち手の部分にシールやマスキングテープを貼れば、同じビニール傘でも区別しやすく、取り違えを防げますし、自分で傘を探すときの目印にもなります。お気に入りのシールやマスキングテープでもちろんよいのですが、見た人がギョッとするような柄や貼り方にすると、持ち去られにくくなるようです。
持ち手カバー、傘用マーカー、シュシュをつける
シールやテープを貼りたくない場合は、持ち手カバー、傘用マーカー、シュシュなどで差別化をはかることも方法のひとつです。目印になるだけでなく、持ち手の装飾にもなり、「個人の持ち物」という存在感をアピールしてくれます。どれも市販で手に入るので、お気に入りのアイテムを探してみてはどうでしょうか。
名前を書く
記名には、盗難抑止効果があります。持ち手や、さらに開いた傘の部分に大きく名前が書いてあると、インパクトも十分です。傘に直接書くのはイヤという場合は、ラベルプリンターを使うと便利。持ち手の目立つところに、しっかりと貼りつけておきます。目印と盗難防止が目的なので、「本名を知られたくない」という場合は、偽名を書いてもよいでしょう。
ビニール傘から特徴的な傘に変える
誰もが持っているビニール傘ではなく、色や柄が目立つ傘にすると、間違われたり、盗まれたりされにくくなります。ビニール傘がたくさん置いてある場所では、自分の傘を見つけるのも大変ですが、その苦労からも解放される方法です。
ケーブルロック、ワイヤーロックで傘に鍵をつける
自転車用のケーブルロックやワイヤーロックを傘に取り付け、持ち去られないように傘立てなどに固定することは有効な方法です。柄の部分に穴を開けてワイヤーを通すなど、若干の工夫は必要です。穴などを開けたくない場合は、さらにパドロック(南京錠)をもちいてワイヤーロックを柄に固定する方法もとれます。もし、しっかり取り付けることができなくても、鍵がついていると一目でわかれば、盗まれにくくなるはずです。(ケーブルロック・ワイヤーロックについての詳しいコンテンツはこちら)
傘にしておくべき置き忘れ対策とは
持ち去りとは違い、自らの「うっかり」が招くのが置き忘れ。防ぐためには、傘を身近から離さない次のような工夫があります。
傘用のハンガーやホルダーを導入する
共用の傘立てを使わず、個人用のハンガーやホルダーを使えば、常に自分の身近に傘を置いておくことができます。テーブルやイスに引っ掛けておくことができるというスグレモノを使うことで、傘を忘れる確率は下がるはずです。
傘と離れると鳴るアラームを導入する
ものと一定の距離があいたときに、音や振動で知らせてくれるアラームを傘につけるという方法もあります。傘を忘れてその場から移動しようとしても、これならすぐに気づくことができます。盗難の防止にも有効ですし、傘だけでなく大事な持ち物に使うこともできるので、試しに使ってみてはどうでしょうか。
傘と荷物をワイヤーロックで固定する
前出のワイヤーロックを使い、傘をバッグなどに固定しておけば、絶対に忘れることはありません。雨がやんで傘を使わないときも、荷物に固定してしまえば持ち運びが楽になります。毎日使うものではなくても、傘は生活必需品です。盗難にあったり、置き忘れたりすると、そのたびに新しい傘を買わなければなりません。せっかくの自分の傘を長く愛用するためにも、ぜひ傘の持ち去り・置き忘れの対策をしましょう。いろいろな方法があるので、自分に合ったものを取り入れてみてください。