複数の居住者が同じ建物で暮らすため、マンションやアパートといった集合住宅では多くの人が行き来します。建物の構造や築年数によって防犯性が異なりますので、お住まいの環境に合わせた防犯対策が必要となります。
マンション住まいで気を付けること
マンションと一口にいっても、特徴はさまざまです。階段しかないような階数の少ない建物もあれば、エレベーターが設置されているような高階層マンションも存在します。どのようなタイプのマンションに住んでいても防犯対策は欠かせません。マンション暮らしでは一軒家とどのような違いに気を付ければよいのでしょうか。
入居者か不審者か区別が難しい
一軒家の場合は、敷地内に知らない人がいれば不審者だとすぐにわかりますが、マンションの場合、長年住んでいても同じフロアの住人を知らなかったり、他の階に住んでいる人とはほとんど接点がなかったりするケースが多いのではないでしょうか。実際の居住者か不審者であるかの判別がつきにくいため、窃盗犯が紛れ込みやすいという特徴があります。
オートロックを過信しすぎてしまう
防犯対策に注力されたマンションでは、広くオートロックがもちいられています。入居者が出入りした際でも、自動で施錠されるため、不審者の侵入を防ぐことができます。ですが、オートロックがある=絶対に安全といった過信は禁物です。宅配業者を装ったり、入居者の後を追うなどして侵入したりするのは難しいことではありません。オートロックという防犯対策に過信してしまいがちである、それもまたマンション暮らしの注意点といえます。
ワンルームマンションでは不在かどうかがわかりやすい
ワンルームマンションは主に一人暮らしの方向けです。そのため、人の気配を感じない=不在であると判断されてしまうことも少なくありません。つまり、明かりがついていないというだけで盗難のターゲットにされる可能性があります。単身者用のマンションの場合は特に防犯対策に気を付けるべきでしょう。
高階層だとベランダに鍵をかけない家もある
高階層に住んでいる場合、外部から侵入されることはないだろうという油断から空き巣への警戒意識が低い方もいるかもしれません。ですが、屋上などからロープを垂らしてベランダから侵入する「下がり蜘蛛」という方法もあるため、一概に安心とはいい切れません。高階層だから安全という過信にも、注意が必要です。
一度に複数の家を回れるため、泥棒にとって効率が良い
住居が密集したマンションは、一度に複数の家に侵入しやすく、窃盗犯にとっては効率が良い場所と言えるでしょう。人目が多いので見つかるリスクが高まるようにも思えるかもしれませんが、知らない人がいても不思議に思われないので都合が良いのです。
マンションで行うべき防犯対策
上記のようなリスクから家を守るには、どのような防犯対策が有効なのでしょうか。
必ず玄関やベランダの鍵を閉める
施錠をおこなうのは当たり前に思うかもしれませんが、マンションの場合、オートロックを過信して自宅の施錠を怠る家も少なくないのです。シンプルな対策ではありますが、オートロックの建物であってもしっかり玄関やベランダの施錠はおこなっておきましょう。
鍵を二重ロックにする
ひとつの鍵だけでは、すぐに破られてしまう可能性があります。ドアや窓を二重ロックにしておけば、堅牢性と共に、解錠の面倒さから窃盗犯を遠ざける意味合いもプラスされるので、効果的です。
ガラスに防犯フィルムを貼る
玄関やベランダを施錠していても、窓を破壊して入ってこられる可能性があります。近隣から目につきにくい、高階層のベランダなどであれば特に注意すべきでしょう。ですが防犯フィルムを貼れば、簡単に破壊しにくくなるので安心感は高まります。貼るだけなので、個人で手軽に設置できるという点も魅力でしょう。 マンションは、空き巣に狙われやすい建物のひとつです。高階層やオートロック付きマンションだとしても、油断はなりません。上記を参考に、効果的な防犯対策をしていくことをおすすめします。